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Bella Giornata

晴れの日も雨の日も電波を撒き散らし続けるチラシの裏系ブログ兼備忘録

金を出して口を出さないのが仁

仁なれば即ち栄え(asahi.com)

日本がいやらしい金持ち国になっていくのが気掛かりだ。国連安保理の常任理事国のイスほしさに、日本の国連分担金が多すぎる、と言い出した。しかも分担金を滞納がちなのに国連改革をしなければ分担金を減らすと国連を脅している米国(分担率22%)と組んで、日本の分担率(19.5%)の引き下げをもくろむ。

 2日の日米外相会談で麻生外相は「不公平だというのが日本国民の世論だ」とライス国務長官に説明したが、外相の言う世論とはだれの世論なのか。国連でも不人気の米国の尻馬に乗り、常任理事国入りの後押しをしてもらうというのは心の貧しい外交だ。第一に世界一、二の経済大国が徒党を組んで、みみっちいことを言い出すのは恥ずかしい。

 折も折、ロンドンで開かれたG7は、これからの世界的な金利上昇が開発途上の新興市場国経済に与える悪影響を懸念する声明を出した。

 いかにも途上国経済を心配しているようなのだが、実際には、米国だけが一歩高く抜け出たいまの金利水準を維持しておきたいというのがG7、とくに米国の本音だ。米国の対外債務はふくらむばかり。日本、中国などの海外資金が米国の赤字国債の約54%を保有しており、米国民の保有率約18%をはるかに上回って、米国の財政赤字の埋め合わせをしているのである。

 イラク戦費やハリケーン「カトリーナ」の災害対策費をまかなっているのは日本、中国、韓国だ、といっても過言ではない。他の国の金利が上がると、米国への資金流入が減り、ブッシュ政権は苦境に陥る。それを防ぐのを「心地よい円安」などと称し、日本は世界経済の危機招来に手を貸している。

 「仁なれば即ち栄え」る。黙々と国連の面倒も見、世界の尊敬を勝ちとる方が、国益にかなうのに、高い志を次々に放棄していく日本のいまの政治、外交の堕落は情けないの一語に尽きる。(昴)

とりあえず保存。
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  1. 2005/12/09(金) 00:33:53|
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