Bella Giornata

晴れの日も雨の日も電波を撒き散らし続けるチラシの裏系ブログ兼備忘録

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キャッチボールは6000万払う覚悟で

キャッチボール訴訟:
投げた児童両親に賠償命令 仙台地裁
(Mainichi Interactive)

キャッチボールの球が胸に当たって長男(当時10歳)が死亡したのは、外部からの衝撃で心拍が停止する「心臓震盪(しんとう)」が原因として、宮城県大河原町に住む両親が起こした損害賠償訴訟の判決が17日、仙台地裁であった。田村幸一裁判官は「死因はボールをぶつけられたことによる心臓震盪」と認定し、ボールを投げた児童の両親ら被告側に対し、計約6000万円の支払いを命じた。原告側代理人によると、司法の場で心臓震盪による死亡例が認定されたのは初めて。


弁護がわの巧妙なのは
1.心臓震盪でその子が亡くなったこと
2.心臓震盪の原因がキャッチボールにあること
3.投げた子供に賠償義務があること
のうち1を強調してあたかも「1が認められるためには3も認められなければならず、1を認めることは心臓震盪という病気?の周知につながるために社会的な意義がある。したがって、3を認めることには社会的な意義がある」かのような飛躍を自然に主張しているところです。実際、1-2の認定と3の認定は別問題であるはずなのに。

損害賠償においては「予見可能性」ということがとても重要です。一般に、加害者は被害者が受けた「通常生ずべき損害=予見可能性のある損害」について損害を賠償すべきとされています。
ですから、亡くなった子供の死因が心臓震盪にあろうが、その原因がボールがぶつかったことにあろうが、キャッチボールをしていた子供たちが「このボールがもし反れてあの子の胸に当たったらあの子は死ぬ可能性がある」と考えることが全くできない、または考えることが全く期待できない場合にはキャッチボールをしていた子供たちおよびその親たちに賠償責任がないことになります。
では、今回の件ではどうでしょうか。普通、ボールが胸に当たっただけで人が死ぬとは誰も思わないでしょう。普通、軟式ボールが当たると窓ガラスやメガネ、街灯などは割れると思いますが、人が死ぬとは誰も思いません。「心臓震盪」という名称も「子供に起こりやすい」という事実も、一般にはまったく知られていない以上、このようなことが起こりうるということをキャッチボールをする子供が考えることができると考えることは常識的とは到底言うことのできないものです。
予見可能性は注意義務と裏表の関係だといえます。予見できたんだから注意もしろよ、ということで、言い換えれば賠償額はその注意義務違反の程度に応じて算定されるべきということもできるはずです。仮に亡くなった子供が、ただちょっと打撲をした、指を折ったという程度であったのなら、これを予見することはさほど難しくないはずですから、その分の慰謝料を請求することは当然できると思います。しかし、亡くなるという結果を予見することができるか、そして6,000万の賠償額が妥当かどうか、考える必要があるように思います。
もしこれが妥当だというなら、まあそうでなくてもこんな保険が売れるいいきっかけになるかも知れません。もっとも、事故例として「キャッチボールのボールが通行人にあたりケガをさせた。」とありますが、通行人が死んでもその分までカバーされるんでしょうか…
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  1. 2005/02/18(金) 03:53:20|
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  3. トラックバック:0|
  4. コメント:6
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コメント

その保険は

第3分野の保険だね。傷害保険でも死亡保障はあるから、被害者が死んでも保険金はおりる。
この判決が、キャッチボールが死亡事故を招致するような危険な行為として社会(特に親)に周知させることにならないだろか…
殺してやろうという故意はなかったにしても、死に至るほどの衝撃のある球を投げたということは、過失を認められたのかな?

ところで社会的な「異議」?それとも「意義」?
  1. URL |
  2. 2005/
  3. 02/18(金) 21:54:20 |
  4. -1-1 #-
  5. [ 編集]

傷害保険の自分が怪我したらいくら、死んだらいくらっていうのと賠償責任保険のカバーの範囲は同列には語れないでしょ。自賠責保険みたいに対人2000万、対物1000万とかみたいな限度額があるんじゃないの?もちろん無制限っていうのもあるだろうけど、普通の生活(自動車の運転を除く)をしていて人を殺すことなんて普通ないし、あの保険が1000万以上の事故を想定しているとは思えないんだけど。
  1. URL |
  2. 2005/
  3. 02/18(金) 22:36:18 |
  4. hama #-
  5. [ 編集]

限度額あるよ

でも「死んだらいくら」という風にしてしまうと、生命保険に損害填補性を認めるか否か、という根本的な話にまで波及してしまうから、主に怪我などの場合しか載せてないんだと思う。そして、傷害保険には普通個人賠償責任担保特約がつくから被害者が第三者でも基本的におりるんだよ。
というようなことをゼミで勉強したような。
  1. URL |
  2. 2005/
  3. 02/18(金) 23:04:15 |
  4. -1-1 #-
  5. [ 編集]

噛み合わないね。
賠償責任保険は「死んだらいくら」という給付額が確定しているものではなくて、「相手がいくら請求してきたからいくら給付する」という給付額の不確定なものでしょう?だから、別に相手が死のうが生きていようが、それは相手が請求額を決める基準でしかなくて保険それ自体の性格に影響を与えるわけではないでしょ。あくまでも被害者の請求額=契約者の損害額なわけだから完全に填補性があるし。
その上で、仮に無制限保障でないとしたら6000万はおそらく限度額をオーバーしてるんじゃん?と。つまり、保険でカバーしきれないリスクに小学生とその親たちは囲まれていて大変ですね、ってことが言いたいのよ。
これを見ると6000万円の保障はなかなか難しいことが分かる。
http://www.hokende.com/mrt550.asp?newgenreid=8
  1. URL |
  2. 2005/
  3. 02/18(金) 23:55:48 |
  4. hama #-
  5. [ 編集]

そうか

そういうことか。流れとしては請求額=損害額でよさそうだ。傷害保険に付帯している関係で請求者(加害者)のない場合にも保険がおりるから厄介なんだね。従来の傷害保険は基準が治療費になるのだろうけど、それ以外の影響(働けなくなる)についても考慮されるはずだから、填補性についてはいまいちはっきりしないってわけだ。第3分野にはいろいろ問題が内在しているみたい。
それにしても6000万が保障されるとしたらみんな裁判なんか起こさずに示談で上限額いっぱいを保険会社に請求するんだろうなぁ。加害者はまったく損しない。これはモラルハザードといえるのではないだろうか。
  1. URL |
  2. 2005/
  3. 02/19(土) 00:22:24 |
  4. -1-1 #-
  5. [ 編集]

損はしないけど、別に得をするわけでもないんだから…
  1. URL |
  2. 2005/
  3. 02/19(土) 00:29:50 |
  4. hama #-
  5. [ 編集]

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